新宿メロドラマ

安っぽいヒューマニズムは要らない。高いのを持ってこい。

店舗型告白のキルレシオ。

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27歳女性にメモ「好きだ」…59歳男逮捕

宮崎県警は24日、住所不定、臨時作業員那須今朝男容疑者(59)をストーカー規制法違反容疑で逮捕した。

発表によると、那須容疑者は4月から5月にかけ、宮崎市内のアルバイト女性(27)の軽乗用車に、「好きだ」などと書いたメモを数回挟んだ疑い。

那須容疑者は数年前から、女性の以前の勤務先に客として訪れていた。メモは女性の勤務先や自宅などで挟んだという。

(2010年6月26日16時53分 読売新聞)

えっ、逮捕されちゃうの・・・?と揺れた我々は童貞力の高さを誇るロスト・ジェネレーションだ。

まぁ隠されたポイントは、

> 女性の以前の勤務先に客として訪れていた。

というくだりなのだが、今回これについてはこれ以上触れない。

Bくんはかつて、かいがいしく働くてんやの娘に惚れて昼飯に通いつめた挙げ句、テーブルの紙ナプキンに「僕とメールしませんか?○○○○○@ezweb.ne.jp」と書き殴って手渡したことがある。

娘はすぐに店を辞めた。逃げられないと思ったのだろう。

だが一番酷いのは、やはり私だ。

一番高いのが「特上カルビ 630円」だという汚い焼肉屋の娘に入れあげて、仕事もそうそうに切り上げては週に3日も店を訪れ、最後は「一緒に芝居を観に行きませんか」と前時代的な誘いを持ちかけ、当日待ちぼうけをくらった。

「最後は」というのは、その後狂牛病騒ぎで店は人知れず閉店の憂き目をみるからである。

七輪の煙が立ちこめる店に付き合わされるのにも飽いた同僚が、低い声で「野良パスタさん・・・我々はもう、この店では厄介者ですよ」と私に決断を迫ったときの苦々しげな表情を、私は忘れない。あの頃は本当に暇だった。

だが世が世なら、私も逮捕だ。

しかし店で働く女性の、客に対する思いを過剰に受けとめて惚れ込むこと自体には論理的になんの矛盾もない。

そうでなければ水商売などそもそも生まれようもあるまい。あ、触れないと云っておいて触れてしまった。

ええい、ままよ。その昔キャバレー倶楽部の女性店員に「僕はおカネしかないような男だけど・・・」とカネだけはあることを露骨に匂わせながら迫り、それを同じ店に通う同僚にバラされたMが今でも嘲笑にさらされていることを挙げ、この項をしめくくりたい。

 

写真は「次世代ストーカー炉」。以下「やさしい経済用語の知識」より抜粋。

次世代ストーカー炉とは、家庭から排出される廃棄物を地方自治体などが焼却処理するために使う新型の装置で、環境対策に優れています。

炉内に投入したごみを・・・・・1000゜C以上の高温で焼却処理します。

1000゜Cを超える高温ではダイオキシンも分解され無害になるため、次世代ストーカー炉はダイオキシン対策に役立ちます。

※どうしても焼肉屋へ通うのを止められなかった私は当時「俺みたいな人間は、次世代ストーカー炉で焼かれてしまえばいい」と思っていた。